児童相談所(児相)から連絡が来たら?不登校支援における「福祉」の本当の役割
2026/04/06

お子様が長期欠席をしていると、学校から「児童相談所に相談します」「児相の人が家に来るかもしれません」と言われることがあります。 これを聞いた多くの保護者様は、「虐待を疑われているのか?」「子供を連れて行かれるのではないか?」と、強い恐怖心や拒絶感を抱きます。 しかし、不登校支援における児童相談所は、親を裁く場所ではなく、家族全員の「命綱」となる支援機関です。
児童相談所が不登校に関わる「本当の理由」
なぜ学校は、不登校のお子様の情報を児童相談所に共有するのでしょうか。
「孤立」を防ぐためのセーフティネット
不登校の状態が長く続き、学校とも外部の支援機関とも繋がっていない場合、行政はそれを「居所不明」や「教育の機会が奪われている状態」として深刻に捉えます。 これはお子様を保護するため、そして何より、家族だけで問題を抱え込み、行き詰まってしまうことを防ぐためです。 児童相談所が介入するのは、親の責任を問うためではなく、「これ以上、家族を孤立させないため」の福祉の仕組みなのです。
多角的な専門知識による「診断」と「提案」
児童相談所には、心理判定員、児童福祉司、医師など、子供の育ちに関する専門家が集まっています。 不登校の原因が、単なる「学校嫌い」なのか、背景に発達の特性があるのか、あるいは家庭内の力学が影響しているのか。 多角的な視点からお子様を「診断」し、今の家族に最も必要なリソース(フリースクール、療育施設、一時預かりなど)を提案してくれます。 「自分たちだけではもう限界……」と感じている保護者様にとって、専門家が介入することは、現状を打破する大きなチャンスになります。
児相との付き合い方。味方にするための心構え
「怖い場所」という先入観を捨て、どう向き合えば良い支援が得られるのかをお伝えします。
正直な「しんどさ」をさらけ出しても大丈夫です
児相の人と会う時、無理をして「ちゃんとした親」を演じる必要はありません。 「子供の態度にイライラして、つい声を荒らげてしまう」「夜も眠れないほど将来が不安」 そんな、生々しい本音をそのまま伝えてください。 彼らは何百、何千という困難な家庭を支えてきたプロです。 あなたの弱さを受け止めた上で、「じゃあ、まずはお母さんの休息から考えましょうか」と、具体的な支援のステップを一緒に考えてくれます。
「子供の権利」を守るパートナーとして接する
お子様が学校に行かないことは、決して悪いことではありません。 しかし、お子様が社会との接点をすべて失い、自分の部屋という狭い世界に閉じ込められている状態は、子供の「成長する権利」が損なわれている状態でもあります。 児童相談所は、その権利を回復させるための協力者です。 親対児相という敵対関係ではなく、お子様の未来を一緒に守る「チーム」として接することで、よりスムーズで温かい支援を受けることができます。
まとめ:福祉の手を借りることは「勇気」ある選択
児童相談所との関わりは、決して恥ずかしいことでも、親の敗北でもありません。 一人で抱えきれない重荷を、社会の仕組みに分けて背負ってもらう。 それは、お子様を守り、あなた自身を守るための、非常に賢明で勇気ある決断です。 焦らず、まずは彼らの話に耳を傾けることから始めてみませんか。
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