HSPとHSC、不登校との関係

2021/07/14

HSPとHSC、これらは最近よく目に耳にする言葉ではないでしょうか。
HSPとはHighly Sensitive Person、直訳すると繊細さが高い人物、ということになります。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した心理学的な概念です。

文字通り、標準的な人に比べると繊細の度合いがかなり大きく、そのために日常の暮らしに不自由を感じる、といった人につくぁれるようです。
別称「繊細さん」という言葉もあります。

そしてHSCとはHighly Sensitive Child、上で述べたHSPとはpersonがchildになっただけの違いです。
つまり繊細さが高い子ども、という意味になります。

不登校のお子さんの場合、こうした「繊細」である傾向は高いと感じられます。
思春期において様々な悩みは生じるものですが、それを受け流せずに重く受け止める繊細さを持ったお子さんが不登校になりやすく思われます。

繊細であることは、無神経であるよりもずっと良いでしょう。
むしろ日本人は繊細であることが美徳という国民性と言っても言い過ぎではないでしょう。

ただ、過ぎたるは及ばざるが如し、というように「極端になると困る」場合がある、ということです。
だから繊細であること自体には、悩みすぎないでください。
5人に1人は「とても繊細な人」にあたる、という説もあるようです。

なお、繊細というか、感じる力が強すぎて音や光や匂いに過敏のように感じる場合、心療内科で相談してみましょう。
生活に支障をきたす場合、それは一つの要因ではなく、様々な要素が絡み合っていることも多いものです。

HSP/HSCに限らず、様々な知識を得ておくのは素晴らしいことです。
ただ、それは参考までに留め、困った場合には先ず「専門家に相談する」ことをおすすめします。

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