eスポーツという対戦型ゲームで学ぶチームワーク

2021/06/28

不登校になると、多くの生徒がゲームをする時間がどんどん長くなってしまいがちです。
その傾向は、中学生でも高校生でも変わりません。
そして親は心配になって「ゲームはいい加減にしなさい!」と叱ってしまう。
どの家庭にも、よくあるケースですね。

では、ゲームは悪いことなのでしょうか。
自らの子どもの頃を振り返ってみると良いでしょう。
ゲームをしないで育った人はいますか。
ほぼ皆無ではないでしょうか。

それが任天堂であれ、ソニーであれ、何かしら触ったことはあるでしょう。
あるいはゲームセンターのクレーンゲームを釣り上げた楽しい思い出があるかもしれません。
何十年前には、インベーダーゲーム専用のテーブルをそろえた喫茶店が乱立したものです。
それくらい人々を魅了してきたのがゲームという存在ではないでしょうか。

「ゲームは悪者ではない」と断言してもいいでしょう。
ただ「やり過ぎると良くない」のです。
それは、ゲームに限らず、どんな趣味でも同じですね。

ゲームばかりで友だちが出来なかったら寂しいかもしれません。
でも今の時代は、ゲームが出来ないと友だちの輪に入りにくい、逆にいえばゲームを通じて友だちができやすい時代です。
引きこもりになってしまっても「オンラインゲームを通じて友だちができた」というのも、実によくある話です。

最近はeスポーツが世界的に大変な注目を浴びています。
eスポーツのプロゲーマーになると、年収が何千万円あるいは億に達する人もいると言われます。
会場で観客が盛り上がる様子は、アイドルのコンサートを思わせる様子です。

その中でもチームで取り組むゲームは部活動にピッタリです。
リーグ・オブ・レジェンドは5人で1つのチームを組んで行う陣取りゲームで、メンバー同士で綿密に作戦を作り上げていかないと勝利できないと言います。

このeスポーツをコースとして取り入れる通信制高校が増えてきました。
情報などの科目の一部としている場合もあれば、オプションコースとして選択可能にしている場合もあります。
中でも特に注目されるのは、部活動としてeスポーツを取り入れる動きです。

ゲームを家で一人でやっていれば生活も乱れるかもしれません。
でも学校の部活動として行えば、自然に人間関係やチームワークを学び、人間的な成長につながります。
これからeスポーツがどのような展開を見せ、学校教育と関わっていくか、注目していきたいと思います。
 

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